平成18年度 科学技術振興調整費
科学技術連携施策群の効果的・効率的な推進

施設内外の人計測と環境情報構造化の研究

中核機関:(株)国際電気通信基礎技術研究所
分担機関:(独)情報通信研究機構

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課題概要 研究内容 関西環境プラットフォーム 成果 報道

課題概要

ロボットが人にサービスを提供しようとすると、「人が何をしているのか」や「人がどこにいるのか」といった情報が必要になります。たとえば、ロボットが道に迷っている人を見つけて、「なにかお困りですか?」と 尋ねるサービスを考えてみましょう。ロボットがこの行動をとるためには、行き交う人々の中から困っている人を見つけて、うろうろしている人の位置を知り、追いかけて傍に行きつく必要があります。

このように、ロボットが人がどこにいるのか(位置情報)、その人がどのような場所にいるのか(場所の意味)、その人がどのような行動をしているのか(行動の意味)、がわかると、人にどのようなサービスを提供すればよいのか、人に対してどのように振る舞えばよいのか、を考える手掛かりとなります。

このような、環境中の人の位置や意味情報(プリミティブ)を取り出せるインフラ(共通プラットフォーム)ができれば、これを基に様々なロボットサービスを考えだす人や企業が生まれ、街や家庭で役に立つ新しいロボットサービスが広まると考えられます。

本研究では、人々の正確な位置を計測する技術と、この位置の情報から空間や行動の意味づけを行う技術「環境情報構造化技術」を確立します。また、これらの情報を環境から取得するためのインフラである、「共通プラットフォーム環境」を構築していきます。

開発目標(ミッションステートメント)

  • 空間位置計測技術では、施設内環境においてロボットが集団との対話が可能な5〜10 名程度の人を同時に追跡し、精密かつ正確な絶対位置情報の取得を実現する。90%の確率で誤差10cm 以内(平均誤差5cm 以内)の位置情報出力の実現を目標とする。より多数の人を追跡する場合には、ID タグを持った人に対して3m 精度の計測を目標とする。施設外でもGPS を用いた位置計測と蓄積を行い、これらにより施設内外での位置情報をシームレスに出力するプラットフォームを構築する。
  • 環境情報構造化に関しては、1 週間規模の位置情報の蓄積を行う。蓄積された位置情報からプリミティブを抽出する手法を開発すること、実証実験でのロボットサービスに必要な標準的な空 間・行動プリミティブ、ロボットサービスを規定し、記述できるような共通プラットフォーム言語を開発することを目標とする。
  • けいはんな情報通信オープンラボで共通プラットフォームを構築・管理・運営し、完成した共通プラットフォームソフトウェアを提供(研究目的に限り無償提供)することで、他のロボットサービス開発者などの利用を可能にする。

本研究は文部科学省の平成18年度科学技術振興調整費による
「科学技術連携施策群の効果的・効率的な推進」の一環として実施したものである

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